三次元データ化計測
三次元写真計測で構造物の寸法計測や図化を可能に
計測や測量の分野、調査や研究用途など幅広い分野で活用できる、三次元写真計測システムの進化系とも言える応用計測システム。
デジタルカメラから取り込んだ2枚以上の画像(写真)データから、被写体の三次元位置座標(X,Y,Z)を解析することで、自然対象物、構造物等を三次元データ化し、寸法や面積の計測ができたり、図化することも可能です。
三次元化を簡単にし作業を効率化します
2枚のデジカメ画像から3次元座標データを求め計測や図化が可能
[活用技術] Kuraves-MD
被写体の計測結果は三次元データとして作成され、構造物の長さ・面積・体積の計測、断面図の作成、角度計算などの他、三次元CADデータを取り込んだ合成表示や追加の作図も可能。
素材となる写真撮影について
撮影写真については、基本的に異なる位置から被写体を撮影した画像を使用します。左図のように画角が違う必要があります。そのため、立地状況によっては難しい場合もあります。
解析や図面作成など活用方法は様々です
- 屋内・屋外を問わず計測・解析作業がおこなえます
解析・計測対象までの距離が100m以上でも、1mの近接撮影であっても解析が可能です。 - 手動計測が不可能な現場や設備での活用が可能
撮影写真があれば、計測が困難な現場で計測漏れがあったとしても追加の解析が可能です。 - 複雑なプラント配管を図化したりプレゼン用のデータ作成が可能
「オブジェクト登録・編集ツール※別売り」を併用することで、現場写真のデータに他のCADデータをレイアウトし、3Dモデルや平面図、立面図の作成が可能です。 - 対象物のボリューム計測や等高線、断面図を作成
「図面化ツール※別売り」の利用で、解析データから等高線、縦横断面図、ボリューム計算などを可能に。測量データの活用も可能です。
活用できる現場業務例
- USAGE -
建築物や構造物、土木分野における土量計算や測量まで、あらゆる業務での活用が可能です。これらは基本的に市販のデジタルカメラ(Mモードで撮影できるもの)で撮影した画像データを基に利用できるため、業務の進め方としても簡単です。
工場設備内計測・リバースエンジニアリング
工場内設備、設備機械・構造物、プラント配管の三次元計測・図化
保全・メンテナンス
配管、金属腐食部分の摩耗量、鉄塔高さ、電線と構造物の隔離距離、角度計測、工具接触干渉チェックなど
在庫量(ボリューム)確認
パルプ・鉱石・石灰・コークス・岩塩・スクラップなどの在庫量、採石、産廃現場
調査計測
道路看板、他社製品寸法、コンクリート剥落面積、電線たわみの有無、水平垂直計測
土木・測量
斜面崩壊他、地すべり、工事計画・経時変化追跡、一般土木測量・設計、遺跡・文化財調査、空中写真解析
設備の点検・計画
非破壊検査(金属腐食部位計測)
構造物の図化
空撮写真からの3D化
データ作成までの作業の流れ
- FLOW OF DATA CREATION -
- [事前準備] カメラのキャリブレーションと撮影
- [ソフトウェア作業] 初期対応点の割付・カメラ位置計算
- [ソフトウェア作業] 対応点設定
- [ソフトウェア作業] 任意座標点自動抽出・割付
- [ソフトウェア作業] 3Dデータ作成・オブジェクト図化
- [ソフトウェア作業] 断面図、等高線、ボリューム計測 計画データ入力